放射性単位

放射線について

もう使われていない放射能の単位 〜キュリー〜

放射能の強さを表す単位として、ベクレル(Bq)が使われています。これは国際単位系(SI)に属し、1秒間に原子核が1回壊変する放射能の強さを示します。例えば、100ベクレル(100 Bq)の放射性物質であれば、1秒間に平均して100個の原子核が壊変することを意味します。 ベクレルは、放射性物質が持つ放射能の強さを表すものであり、その物質から放出される放射線の量や種類、人体への影響度合いを示すものではありません。放射線の量を表す単位としては、グレイ(Gy)やシーベルト(Sv)などが用いられます。 かつては、放射能の単位としてキュリー(Ci)も使われていました。1キュリーは、1グラムのラジウム-226の放射能の強さにほぼ等しく、3.7×10^10ベクレルに相当します。しかし、現在では国際的にベクレルが統一的に使用されています。
放射線について

キュリー:放射能の単位とその変遷

- 放射能の単位 物質から放射線が放出される現象を放射能と呼びますが、その強さを測る尺度として幾つかの単位が存在します。放射能の強さとは、簡単に言うと、ある物質の中でどれだけの数の原子が、どれだけの速さで崩壊しているかを表すものです。 現在、国際的に広く使われている放射能の単位はベクレル(Bq)です。これは1秒間に1個の原子核が崩壊する放射能の強さを表しています。つまり、1ベクレルの物質は、1秒間に1個の原子核が崩壊して放射線を出すことを意味します。 一方、ベクレルが国際基準として採用されるより以前は、キュリー(Ci)という単位が用いられていました。キュリーは1グラムのラジウムが持つ放射能を基準とした単位でしたが、現在では公式には使用されていません。しかし、過去の資料や文献にはキュリーで放射能の強さが記されている場合もあるため、ベクレルとの関係性を理解しておくことは依然として重要です。