放射線測定の要!標準線源とは
- 標準線源とは何か私たちの身の回りには、目には見えない放射線が常に存在しています。この放射線の強さを正確に測るためには、-基準となる放射線源-が必要となります。これが、-標準線源-と呼ばれるものです。標準線源は、いわば放射能の「ものさし」のようなものです。この「ものさし」には、放射される放射線の量が厳密に決められています。さらに、特定の距離における線量率や放射線のエネルギーも正確にわかっています。放射線を測定する機器は、この標準線源を使って調整されます。正しい強さの放射線を出す標準線源を使って測定機器を調整することで、測定機器が正確に動作しているかを確認することができるのです。また、標準線源は未知の試料の放射能を測定するためにも使用されます。未知の試料から出る放射線の強さと、標準線源から出る放射線の強さを比較することで、未知の試料の放射能を正確に測定することができるのです。このように、標準線源は放射線測定において非常に重要な役割を担っています。私たちの安全を守るため、そして様々な研究開発を進めるために、標準線源は欠かせないものなのです。