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風力発電の心臓部!ナセルって何?

空を飛ぶ乗り物の部品と聞くと、何やら難しそうな印象を受けるかもしれませんが、実は私達の身近なところでその技術が役立っています。例えば、飛行機のエンジン部分を覆う、滑らかなカバーをご存知でしょうか? あれを「ナセル」と呼びますが、元々は航空機のエンジンを風や雨から守るために開発されたものです。 この、なめらかなフォルムが、実は風の力を電力に変える風力発電の分野でも大活躍しているのです。 風力発電のナセルは、発電機や増速機といった重要な機器を収納する役割を担っています。風雨から機器を守るだけでなく、風の流れをスムーズにすることで、より効率的に風力エネルギーをとらえることができるように設計されています。 このように、空の技術が陸のエネルギー問題解決に貢献している例は、他にもたくさんあります。 異なる分野で培われた技術を組み合わせ、新たなイノベーションを生み出すことは、持続可能な社会の実現に向けて、ますます重要になっていくでしょう。
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ハイパワーマルチ:ガスエアコンの革新

夏の暑さや冬の寒さを和らげ、快適な室内環境を作り出すエアコンは、私たちの生活に欠かせない存在となっています。エアコンには、電気を動力源とする電気エアコンとガスを動力源とするガスエアコンの二種類があります。電気エアコンは、室内機と室外機に搭載された電気モーターでコンプレッサーを動かし、冷暖房を行います。一方、ガスエアコンは、室外機に搭載されたガスエンジンを使ってコンプレッサーを駆動し、ヒートポンプという仕組みで冷暖房を行います。 ヒートポンプとは、空気中の熱を集めて移動させる技術のことです。ガスエアコンは、このヒートポンプの働きにより、少ないエネルギーで効率的に冷暖房を行うことができます。夏は、室内の熱を冷媒と呼ばれる物質を使って室外に運び出し、冬は反対に外気の熱を室内に運び込むことで、一年を通して快適な温度を保ちます。さらに、ガスエアコンは、ガスエンジンの排熱を暖房に活用できるという利点も持っています。電気エアコンでは利用できない排熱を有効活用することで、よりエネルギー効率を高めることができます。 このように、ガスエアコンは、エネルギー効率の高さや環境への負荷の低さから、注目を集めている空調システムと言えるでしょう。
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風力発電の心臓部!ナセルってどんな場所?

青空に向かって悠然と回る巨大な風車の羽根。その大きさに圧倒されますが、巨大な風車を支え、発電の要となる重要な部分が風車の本体部分、「ナセル」と呼ばれる部分です。 ナセルの中には、風力エネルギーを電力に変換するために必要な、様々な装置がぎっしり詰まっています。中心となるのは「増速機」と呼ばれる装置で、風の力で回転する羽根の回転速度を、発電機に適した速度まで増幅させる役割を担っています。風車の回転速度は比較的遅いため、発電機を効率的に動かすためには、この増速機が欠かせません。 また、ナセル内には増速機以外にも、風向きや風速を計測するセンサーや、発電機を制御する制御装置、ブレーキなど、風力発電を安全かつ効率的に行うための重要な機器が数多く設置されています。 さらに、近年では、増速機を用いずに発電機を直接駆動する「直動型風力発電システム」も開発されています。この方式は、増速機が不要になるため、ナセルの軽量化やメンテナンスの簡素化につながるというメリットがあります。 このように、風力発電のナセルは、風力エネルギーを電力に変えるための心臓部と言えるでしょう。