放射線で紙の重さを見る技術
私たちが普段、何気なく使っている紙。その重さを表すとき、「この紙、何グラムだろう?」と考えることはあっても、専門的な単位を使うことはほとんどありません。しかし、印刷会社など、紙を専門的に扱う業界では、「坪量(つぼりょう)」という単位を使って紙の重さを表しています。
坪量は、紙1平方メートルあたりの重さをグラムで表したものです。1平方メートルは、縦横1メートル四方の紙の面積を表します。つまり、縦横1メートルの紙の重さを測り、その重さが100グラムであれば、その紙の坪量は100グラムとなります。
同じ重さの紙でも、薄い紙は面積が広くなり、厚い紙は面積が小さくなります。そのため、坪量を見ることで、紙の厚さや質感をある程度把握することができます。例えば、コピー用紙として一般的に使用される紙の坪量は64グラムですが、ハガキなど、厚みのある紙の場合は、坪量は200グラムを超えることもあります。
このように、坪量は、紙の厚さや密度を考慮した指標となり、紙の選び方の一つとして重要な役割を担っています。