私たちの体と腺癌
私たちの体の中は、たくさんの細胞が集まってできています。これらの細胞は、それぞれ決まった場所にあり、臓器や組織の一部として、体を維持するために働いています。例えば、皮膚や胃、腸などの表面はそれぞれ異なる種類の細胞で覆われており、それぞれが重要な役割を担っています。
腺癌は、このうち『腺細胞』と呼ばれる細胞から発生する癌です。腺細胞は、唾液や消化液、汗など、体の様々な部分で分泌物を出す役割をしています。この腺細胞が、何らかの原因で癌化してしまうと、周りの組織を破壊しながら増殖し、やがて腫瘍を形成します。これが腺癌と呼ばれるものです。
腺癌は、顕微鏡で観察すると、癌細胞がまるで正常な腺組織のような構造を作り出していることが特徴です。腺癌は、肺や乳腺、大腸、前立腺など、体の様々な場所に発生する可能性があります。発生する場所によって、症状や進行の速さ、治療法などが異なります。
がんは早期発見、早期治療が重要です。体の異々に気付いたら、早めに医療機関を受診しましょう。