原子力発電の安全を守る訓練施設
原子力発電所の中枢には、莫大なエネルギーを生み出す原子炉が存在します。しかし原子炉単体では、安定した電力の供給は不可能です。原子炉から生み出された熱エネルギーを、私たちが日々使用する電力に変換し、安全に供給するには、他に様々な機器やシステムが必要となります。
原子力発電所は、これらの複雑に絡み合った機器やシステムの集合体と言えるでしょう。
この巨大なプラントを安全かつ安定的に運転するために、運転員は重要な役割を担っています。発電所の心臓部である中央制御室には、原子炉の状態や各機器の動作状況を示す無数の計器や、それらを操作するための制御盤が設置されています。運転員は、これらの情報を基に、原子炉の出力調整や冷却材の流量制御など、プラント全体の運転状況を把握し、的確な判断と操作を行っています。
安全運転を最優先に、発電所の安定的な稼働を維持する、まさに発電所の頭脳と言えるでしょう。