野生動植物保護

その他

ワシントン条約と原子力発電:知られざる関係

生き物たちの命を守るための大切な約束として、ワシントン条約というものがあります。この条約は、正式には「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」という長い名前で、1973年にアメリカのワシントンで作られました。 では、なぜこのような条約が必要なのでしょうか?それは、動物や植物を国境を越えて売ったり買ったりする「国際取引」が、生き物たちを絶滅の危機に追い込む大きな原因の一つになっているからです。例えば、珍しい動物の毛皮や漢方薬の材料として使われる植物などは、高値で取引されるため、乱獲されてしまうことがあります。 ワシントン条約は、このような絶滅の危機にある野生動植物を守るため、国際取引をルールで厳しく制限しています。具体的には、絶滅の恐れが高い生き物を「附属書Ⅰ」に、取引によっては絶滅のおそれがある生き物を「附属書Ⅱ」、ある国の個体群の保護のために取引を規制する必要がある生き物を「附属書Ⅲ」に掲載し、それぞれの危険度に応じて取引を規制しています。 この条約に多くの国々が参加し、協力することで、世界中の貴重な生き物たちの命を守ることができるのです。