
非密封線源:意外と身近な放射線源
- 非密封線源とは?
非密封線源とは、放射線を出す物質のうち、容器などに密閉されていない状態のものを指します。
私たちの身の回りにある製品を例に考えてみましょう。懐中電灯は、光を出す部分をガラスやプラスチックで覆っています。このように、放射線を出す物質が外に出ないようにしっかりと閉じ込めている状態を「密封」と言います。
一方、非密封線源は、懐中電灯で例えると、光を出す部分がむき出しになっている状態です。つまり、放射線を出す物質が、直接、外気に触れている状態を指します。そのため、扱い方を間違えると、放射線を出す物質が周囲に漏れ出てしまう危険性があります。例えば、粉末状の非密封線源を扱う際に、誤ってこぼしてしまったり、吸い込んでしまったりする可能性があります。
このように、非密封線源は、密封線源と比べて、放射線を出す物質が環境中に拡散してしまう危険性が高いため、厳重な管理と取り扱いが必要とされています。