JASPAS

原子力の安全

原子力発電の平和利用を支えるJASPAS

- JASPASとはJASPASは、Japan Support Programme for Agency Safeguardsの略称で、日本語では「国際原子力機関保障措置への支援に関する日本支援計画」といいます。これは、国際原子力機関(IAEA)が行っている保障措置活動を、技術面から支援する日本のプログラムです。IAEAは、原子力の平和利用を促進し、核兵器などの軍事転用を防ぐことを目的とした国際機関です。保障措置は、IAEAが加盟国の原子力施設などを査察し、核物質が平和目的のみに利用されていることを確認する活動であり、IAEAの重要な役割の一つです。JASPASは、日本がその技術力を活かして、この重要な保障措置活動に貢献していることを示すものです。具体的には、JASPASは、保障措置技術の向上のための研究開発や、IAEA査察官の訓練、機材の提供などを行っています。例えば、日本の分析技術を用いて、IAEAが回収した試料の分析精度を高めるといった貢献をしています。JASPASは、1981年に日本政府がIAEAに提案し、開始されました。以来、日本の技術と経験を活かして、IAEAの保障措置活動の強化に貢献し、国際的な核不拡散体制の維持・強化に重要な役割を果たしてきました。今後も、日本はJASPASを通じて、国際社会の平和と安全に貢献していくことが期待されています。