電力貯蔵の切り札!ナトリウム-硫黄電池
- ナトリウム-硫黄電池とはナトリウム-硫黄電池とは、その名の通りナトリウムと硫黄を材料に用いた電池です。電池内部は、正極(+)に硫黄、負極(-)にナトリウムが配置され、これらの間をβアルミナと呼ばれる特殊なセラミックでできた固体電解質が隔てています。この電池の仕組みは、充放電時にナトリウムイオンが固体電解質の中を移動することで電気を蓄えたり、放出したりする仕組みとなっています。ナトリウムイオンは、放電時には負極から正極へ、充電時には正極から負極へと移動し、電子の流れを生み出すことで充放電を行います。ナトリウム-硫黄電池は、従来の鉛蓄電池と比べて電力貯蔵能力が約3倍と高く、コンパクトかつ長寿命という優れた特徴を持っています。このため、大規模な電力貯蔵システムや電気自動車、太陽光発電システムの蓄電池など、様々な分野への応用が期待されています。特に、再生可能エネルギーの利用拡大が求められる中で、その出力変動を補うために、高性能な蓄電池として注目を集めています。