酸素を運ぶ血液中の成分 ヘモグロビン

酸素を運ぶ血液中の成分 ヘモグロビン

電力を見直したい

先生、「ヘモグロビン」って原子力発電と何か関係があるんですか?

電力の研究家

良い質問だね!実はヘモグロビンは原子力発電とは直接関係がないんだ。ヘモグロビンは私たちの体の中、特に血液の中で酸素を運ぶ役割をしているんだよ。

電力を見直したい

そうなんですね。でも、どうして原子力発電の資料にヘモグロビンの説明があるんですか?

電力の研究家

おそらく、原子力発電の事故で問題になる放射線による影響を説明するために、人体への影響を説明する例としてヘモグロビンが出てきたんじゃないかな。放射線は人体に影響を与える可能性があり、その説明で血液の働きが例に挙げられることがあるんだよ。

ヘモグロビンとは。

「ヘモグロビン」は、赤血球の主な成分であるたんぱく質のことです。ヘモグロビンは、酸素が多い場所では酸素と結びついて「酸化ヘモグロビン」になり、酸素が少ない場所では酸素を離して元のヘモグロビンに戻ります。ヘモグロビンを含む赤血球は、肺の毛細血管を通るときに空気中の酸素と結びつき、動脈血として心臓から体内の組織に運ばれます。酸素の少ない組織では、酸素が組織に吸収され、代わりに二酸化炭素の一部が赤血球にくっつきます。血液が肺に戻ると、二酸化炭素は静脈血から肺胞に広がり、息として体外に排出されます。血液が鮮やかな赤い色をしているのは、ヘモグロビンの色によるものです。健康な人のヘモグロビンの量は、男性で血液100ccあたり13〜18g、女性で11.5〜16gです。一酸化炭素は酸素の250倍も強くヘモグロビンと結びつくため、一酸化炭素中毒が起こることがあります。

ヘモグロビンとは

ヘモグロビンとは

私たちの体の中には、血管と呼ばれるたくさんの細い管が張り巡らされています。この血管の中を流れているのが血液で、体中に酸素や栄養を運ぶ重要な役割を担っています。血液は赤い色をしていますが、これは血液中に含まれる赤血球という細胞に、ヘモグロビンという赤い色素が含まれているためです。

ヘモグロビンは、を含むタンパク質の一種です。この鉄が、肺から取り込まれた酸素と結びつくことで、血液は全身に酸素を運ぶことができるのです。ヘモグロビンと酸素が結びつく力は非常に強く、肺で効率的に酸素を取り込むことができます。そして、酸素を必要とする体の各組織に到達すると、今度は酸素を手放して組織に届けます。

酸素を運ぶだけでなく、ヘモグロビンは組織から排出された二酸化炭素を回収し、肺まで運ぶ役割も担っています。このように、ヘモグロビンは酸素と二酸化炭素の両方を運搬することで、私たちの呼吸を支え、生命維持に欠かせない役割を果たしていると言えるでしょう。

項目 役割
血管 血液が流れる細い管
血液 体中に酸素や栄養を運ぶ
赤血球 血液中の細胞で、ヘモグロビンを含む
ヘモグロビン 鉄を含むタンパク質で、酸素と二酸化炭素を運ぶ
ヘモグロビンが酸素と結びつくために必要
酸素 体内の細胞が必要とする
二酸化炭素 細胞から排出される

酸素との結合

酸素との結合

私たちの体内を巡る血液中の赤い色素、ヘモグロビンは、酸素と結びつきやすい性質と、周囲の酸素濃度によってその結びつきやすさが変化するという、驚くべき特徴を持っています。

呼吸によって新鮮な空気が肺に届くと、肺胞と呼ばれる小さな袋に、空気中の酸素が豊富に存在します。ヘモグロビンは、この酸素濃度の高い肺で、酸素と結合しやすくなる性質を持っています。酸素と結合したヘモグロビンは鮮やかな赤色をしており、「酸化ヘモグロビン」と呼ばれます。

酸化ヘモグロビンは、心臓のポンプ作用によって全身に送り出されます。動脈を通って体の隅々にまで届けられた酸化ヘモグロビンは、今度は酸素を必要としている組織にたどり着きます。組織では、細胞が活動するために酸素を常に消費しているため、酸素濃度は低い状態です。ヘモグロビンは、酸素濃度の低い環境では、結合していた酸素を離しやすくなります。こうして、必要な場所に酸素が届けられるのです。

同時に、ヘモグロビンは、組織で発生した二酸化炭素と結びつき、肺まで運びます。肺で二酸化炭素を放出したヘモグロビンは、再び酸素と結びつく準備を整えます。このようにして、ヘモグロビンは、酸素の運搬と二酸化炭素の回収という重要な役割を効率的に担っているのです。

場所 酸素濃度 ヘモグロビンの動き
高い 酸素と結合しやすく、酸素を取り込む(酸化ヘモグロビンになる)
組織 低い 酸素と結合しにくく、酸素を離す

ヘモグロビンの数値

ヘモグロビンの数値

私たちの体内を巡る血液には、酸素を全身に運ぶ役割を担う「赤血球」が含まれています。そして、この赤血球の中に存在するのが「ヘモグロビン」と呼ばれるタンパク質です。ヘモグロビンは、肺で取り込まれた酸素と結びつき、血液の流れに乗って体の隅々まで酸素を供給するという重要な役割を担っています。
健康な人のヘモグロビンの量は、血液100ccあたり男性で13~18g、女性で11.5~16g程度が標準値とされています。この数値は、貧血の診断にも用いられています。ヘモグロビン量が標準値よりも少ない場合、貧血が疑われます。
貧血になると、体中に十分な酸素を送り届けることができなくなるため、様々な症状が現れます。代表的な症状としては、動悸、息切れ、疲労感、めまい、顔面蒼白などがあります。
ヘモグロビン値を正常に保つためには、バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。ヘモグロビンの材料となる鉄分はもちろんのこと、鉄分の吸収を助けるビタミンC、ヘモグロビンの合成に欠かせないビタミンB12や葉酸なども積極的に摂取するようにしましょう。これらの栄養素を多く含む食品としては、レバー、赤身の肉、魚、貝類、大豆製品、緑黄色野菜などが挙げられます。

項目 内容
ヘモグロビンの役割 肺で取り込んだ酸素と結びつき、血液の流れに乗って体の隅々まで酸素を供給する
ヘモグロビン量の標準値 血液100ccあたり
男性: 13~18g
女性: 11.5~16g
貧血の症状 動悸、息切れ、疲労感、めまい、顔面蒼白など
ヘモグロビン値を正常に保つための食事 バランスの取れた食生活
・鉄分:レバー、赤身の肉、魚、貝類、大豆製品など
・ビタミンC:果物、野菜など
・ビタミンB12:魚介類、肉類、卵、乳製品など
・葉酸:緑黄色野菜、レバーなど

一酸化炭素中毒の危険性

一酸化炭素中毒の危険性

– 一酸化炭素中毒の危険性一酸化炭素は無色無臭の気体で、発生源も多岐にわたるため、気づかぬうちに吸い込んでしまう危険性があります。燃料を燃やす暖房器具やガス給湯器などは、不完全燃焼を起こすと一酸化炭素を発生します。また、自動車の排気ガスにも多く含まれています。一酸化炭素は、私たちの血液中で酸素を運ぶ役割を担うヘモグロビンと非常に強く結合する性質を持っています。その結合力は、酸素の約250倍にも達するため、ごくわずかな量の一酸化炭素を吸い込んだだけでも、血液中のヘモグロビンは酸素よりも優先的に一酸化炭素と結合してしまいます。その結果、体内の細胞に酸素が運ばれなくなり、酸素欠乏状態に陥ってしまうのです。これが、一酸化炭素中毒です。初期症状としては、軽い頭痛やめまい、吐き気などがあります。風邪のような症状と似ているため、一酸化炭素中毒だと気づかずに重症化してしまうケースも少なくありません。症状が進むと、意識障害や呼吸困難に陥り、最悪の場合は死に至ることもあります。一酸化炭素中毒を防ぐためには、日頃から換気を心がけ、特に暖房器具を使用する際は、定期的な換気を徹底することが重要です。また、一酸化炭素警報器を設置することも有効な手段です。警報器は、空気中の一酸化炭素濃度が一定レベルを超えると、大きな音で知らせてくれるため、早期発見・早期対応に繋がります。日頃から予防対策をしっかりと行い、一酸化炭素中毒から身を守りましょう。

項目 内容
特徴 無色無臭の気体であり、発生源が多岐にわたるため、気づかぬうちに吸い込んでしまう。
発生源
  • 燃料を燃やす暖房器具やガス給湯器の不完全燃焼
  • 自動車の排気ガス
人体への影響 血液中のヘモグロビンと結合し、酸素の運搬を阻害するため、酸素欠乏状態を引き起こす。
症状
  • 初期症状:軽い頭痛、めまい、吐き気(風邪と類似)
  • 重症化すると:意識障害、呼吸困難、死に至る場合も
予防対策
  • 日頃から換気を心がける
  • 暖房器具使用時は、定期的な換気を徹底する
  • 一酸化炭素警報器の設置