
エネルギー資源としてのウラン
ウランは原子番号92番の元素で、元素記号はUと表されます。ウランは、自然界に存在する元素の中で最も原子番号が大きいことで知られています。地球の地殻中に広く分布しており、100種類を超える鉱物に含まれています。私たちの身の回りにも存在し、決して珍しい元素ではありません。
ウランは銀白色の金属で、非常に重い元素です。ウランの密度は、鉄の約2.5倍もあります。ウランは、放射線を出す放射性元素でもあります。ウランから放出される放射線は、原子力発電の燃料として利用されています。原子力発電では、ウラン235という種類のウランが使われます。ウラン235は、中性子を吸収すると核分裂を起こし、莫大なエネルギーを放出します。このエネルギーを利用して、発電を行うのが原子力発電です。
ウランは、原子力発電の燃料以外にも、様々な用途に利用されています。例えば、ウランは、航空機の燃料にも使われています。また、ウランは、医療分野でも利用されています。ウランは、がんの治療などにも使われています。