
放射線被ばくと急性甲状腺炎
- 急性甲状腺炎とは急性甲状腺炎は、喉仏の下あたりにある蝶のような形をした臓器、甲状腺に急激に炎症が起こる病気です。甲状腺は、体の代謝を調整するホルモンを分泌する重要な役割を担っています。 通常、甲状腺は痛みを感じることなく触れることができますが、急性甲状腺炎を発症すると、甲状腺が急に腫れ上がり、痛みを伴います。さらに、発熱や倦怠感、喉の痛みなどの症状が現れることもあります。急性甲状腺炎の原因は、多くがウイルス感染です。風邪やインフルエンザなどのウイルスが、甲状腺に炎症を引き起こすと考えられています。 また、細菌感染や自己免疫反応が原因となる場合もあります。急性甲状腺炎は、自然に治癒することが多い病気ですが、症状が重い場合は、消炎鎮痛剤やステロイド薬などを用いて治療を行います。 症状が改善するまでには、通常数週間から数ヶ月かかることがあります。 甲状腺は体の代謝を調整する重要な役割を担っているため、急性甲状腺炎を発症すると、動悸や息切れ、体重減少などの甲状腺ホルモン過剰症の症状が現れることがあります。ただし、これらの症状は一時的なことが多く、炎症が治まるとともに改善していきます。