
電解質と放射線被ばく
- 電解質とは水に溶けると電気を通すようになる物質を電解質と呼びます。私たちにとって身近な例では、塩や砂糖を水に溶かすと、電気を通すようになることが挙げられます。この性質を示すのは、物質が水に溶ける際に、プラスとマイナスの電気を帯びた小さな粒子(イオン)に分かれるためです。反対に、水に溶けても電気を通さない物質は非電解質と呼ばれ、砂糖などがその一例です。電解質は私たちの身の回りに数多く存在し、特に体液は重要な電解質溶液と言えるでしょう。体液には、ナトリウム、カリウム、カルシウムといった電解質が含まれており、これらのイオンは体内で重要な役割を担っています。例えば、ナトリウムイオンやカリウムイオンは、神経伝達や筋肉の収縮などに関わっていますし、カルシウムイオンは骨や歯の形成に不可欠です。これらの電解質は、体内の水分バランスを保つのにも役立っています。体内の電解質濃度は、常に一定の範囲内に保たれている必要があり、もし汗を大量にかいて水分や電解質が失われると、脱水症状を引き起こしてしまう可能性があります。そのため、私たちは水分だけでなく、電解質も適切に摂取することが健康維持に重要と言えるでしょう。