静脈物流:資源循環の要
- 静脈物流とは
ものを生産し、消費者に届けるまでの流れを指す「動脈物流」。この動脈物流と対比して用いられるのが「静脈物流」です。静脈物流とは、家庭や事業所から排出される廃棄物などを回収し、処理やリサイクルを行うための物流システムのことを指します。
私たちが日々の生活で当たり前のように行っているゴミ出しも、静脈物流の一部です。集められたゴミは、決められた場所に運ばれ、分別や焼却、埋め立てなど、それぞれの処理方法に沿って処理されます。そして、この処理過程において、静脈物流は単なるゴミ処理ではなく、使用済み製品を資源として再び社会に循環させるという、重要な役割を担っています。
例えば、使用済みのペットボトルは回収後、適切に処理することで再びペットボトルや衣類、文房具など、様々な製品の原料として生まれ変わります。このように、静脈物流は限りある資源を有効活用し、環境負荷を低減する上で、現代社会において欠かせないシステムと言えるでしょう。