
日本の未来を照らす「省エネルギーフロントランナー計画」
エネルギー資源が少ない我が国にとって、エネルギーをいかに無駄なく使うかは、国の発展と安定に極めて重要です。2006年5月に策定された「新・国家エネルギー戦略」は、この課題に真正面から取り組み、今後のエネルギー政策の指針となる重要な戦略です。
その中でも、「省エネルギーフロントランナー計画」は、日本のエネルギー消費の姿を根本から変え、エネルギー安全保障を確立するために欠かせない計画です。
この計画は、企業や家庭に対し、世界トップレベルのエネルギー効率を誇る製品の開発・普及を促進するとともに、エネルギー消費の「見える化」を進めることで、省エネルギー意識の向上を目指しています。具体的には、自動車や家電製品などの主要製品について、数年ごとにエネルギー消費効率の目標値を設定し、メーカー各社に達成を促します。
さらに、消費者がエネルギー消費量を容易に把握できるよう、製品へのエネルギー消費効率表示を義務付けるなど、消費者の行動変容を促すための施策も盛り込まれています。これらの取り組みを通じて、国民全体でエネルギーの効率的な利用を推進し、限られた資源を有効活用することで、将来にわたって安定したエネルギー供給を実現できる社会を目指しています。