フランスにおける放射性廃棄物管理の要:ANDRA
- ANDRAとはANDRAはフランス語でAgence Nationale pour la Gestion des Déchets Radioactifsの頭文字をとったもので、日本語では「放射性廃棄物管理庁」という意味になります。1979年に、フランスにおける原子力開発を担うフランス原子力庁(CEA)の一部門として設立されました。その目的は、原子力発電に伴い発生する放射性廃棄物の管理を一元的に担うことにありました。ANDRAの設立により、フランスにおける放射性廃棄物の取り扱いは、より安全かつ効率的に行われるようになりました。その後、1991年12月30日に制定された法律により、ANDRAはCEAから独立し、公的な性格を持ちながらも産業と商業の両面を持つ機関として新たなスタートを切ることになりました。これは、放射性廃棄物管理の重要性を踏まえ、専門機関としての独立性を高め、より透明性のある運営を行うためでした。現在、ANDRAはフランスにおける放射性廃棄物管理政策の中核的な役割を担っており、その活動は国内のみならず、国際的にも高い評価を受けています。