原子力の安全 原子力発電における爆燃の脅威
物が燃える速さは、穏やかに燃えるものから激しく燃えるものまで様々です。この燃える速さの違いによって、私達はそれを違う呼び方をします。例えば、ゆっくりと燃える場合は単に「燃焼」と呼びますが、速さを増していくと「爆燃」、「爆発」、「爆轟」と呼び方が変わっていきます。では、何がこれらの現象の違いを生み出すのでしょうか?それは、「燃焼速度」と呼ばれるものが大きく関係しています。燃焼速度とは、燃えている部分が周りのまだ燃えていない部分へ移動していく速さのことです。この燃焼速度が、音が伝わる速さよりも遅い場合は「爆燃」と呼ばれます。爆燃は、比較的ゆっくりとした燃え方であるため、周りの空気への影響もそれほど大きくありません。しかし、燃焼速度が音速を超えると、状況は一変します。この状態は「爆轟」と呼ばれ、非常に速い速度で燃焼が進行します。爆轟は、周囲の空気を急激に押し縮めるため、大きな衝撃波を発生させ、周囲に大きな被害をもたらす可能性があります。
